2025年ダイヤ

2025年ダイヤ・オーストリア関連まとめ

2024年12月15日から設定されたダイヤ改正の情報です。
主にオーストリアを中心にお届けします。

RJX:railjet xpress

RJXに関しては2025年ダイヤでは大きな変化はなく、2024年ダイヤに沿った運行となっていますが、一部の列車に変更が加えられています。

  1. ウィーン中央〜ヴェルグル中央駅間のRJX便が廃止。

    休日や繁忙期を中心に運行されていたザルツブルク・チロル線経由で運行されるRJX便が廃止となりました。

RJ:railjet

東西路線に関しては大きな変更はありませんが、南部のクラーゲンフルトを発着する路線や新型RJの運行などの一部の系統では変更があります。

  1. RJ80/81(1281)便の再ユーロシティー化

    2024年度ではRJ便として運行されていましたが、編成数の関係で従来と同様の客車編成を使用したEC便に変更されました。


  2. RJ82/83便がアンコーナ駅まで延長運転

    夏季シーズンにあたる4/16〜10/6の期間でBolognaC.(ボローニャ中央駅)からAncona(アンコーナ)駅の間で延長運転が実施されます。

    RJ82/83 München Hbf – Bologna C. – Ancona


  3. ザルツブルク中央駅〜クラーゲンフルト中央駅間の直通RJ便が2025年後半以降廃止

    2024年ダイヤまで運行されていた、ザルツブルク中央駅とクラーゲンフルト中央駅を結ぶRJ便が2025年7月中旬以降廃止となりました。2025年7月中旬までは道中のタウエルントンネルが閉鎖の影響で区間が短縮(シュバルツァッハ・ザンクトファイト駅発着)されるものの運行便は運行されますが、トンネルの復活以降はRJ便としては廃止され。全区間IC便として運行されます。


  4. ミュンヘン中央駅発、ウィーン中央駅行きのRJ便が新設

    2024年ダイヤではウィーン空港駅発、ミュンヘン中央駅行きの片側方面のRJ268便のみが設定されていましたが、改正後は逆方面のウィーン方面においてもRJ263便が曜日限定で運行されます。

    RJ263 München Hbf → Wien Hbf (金曜日から日曜日に運転)


  5. ウィーンから西方面の最終列車が、ヴェルス中央駅まで延長

    ウィーンから西方面の最終RJ便がLinz Hbf(リンツ中央駅)から1駅延長されヴェルス中央駅までの運行となりました。

    RJ820 Flughafen Wien → Wels Hbf

ICE:Inter City Express

ICE路線も新規開業などはなく目立った変更はあまりありませんが、クラーゲンフルト発着の路線が再設定されるなどの若干の変化は見られます。

  1. ICE114/115/117/899便の再設定

    2024年6月17日以降ドイツ内の工事の関係で区間変更の上、ユーロシティー便に変更されていた114/115/117/899便が再びICEとなりました。なお、899便はオーストリア内で完結する唯一の定期ICE便となっています。

    ICE114 Klagenfurt Hbf → Dortmund Hbf
    ICE115 Munster Hbf → Klagenfurt Hbf
    ICE117 Frankfurt Hbf → Klaganfurt Hbf
    ICE889 Klagenfurt Hbf → Salzburg Hbf


  2. ベルリン発インスブルック行きICE便の便番号が変更

    2024年ダイヤではICE1211便として運行されていたベルリン・ゲズントブルネン発、インスブルック中央駅行が、2025年ダイヤでは時刻が変更されICE1217便に変更となりました。

EC:Euro City

全体的に2024年ダイヤから引き続きといった内容となりますが、ポーランド方面の列車に区間の変更があります。

  1. EC108/109便がワルシャワ東駅発着に変更

    2024年ダイヤでは北海沿岸の街グディニャまで運行されていましたが、2025年ダイヤでは、ウィーン中央駅側の発着時刻をそのままに、運行区間が首都のワルシャワ発着に変更されました。


  2. EC80/81(1281)便の再設定

    レールジェットの項目でも紹介しましたが、新型レールジェット編成の運用の関係で長期利用客車を使用したユーロシティー便が1往復のみですが再設定されました。


  3. オーストリアとドイツを結ぶユーロシティー便のミュンヘン以西の運行が復活

    2024年7月16日以降、すべてのユーロシティー便がミュンヘン中央駅発着となっていましたが、2025年ダイヤでは区間短縮以前の運行区間に再設定されました。各便の運行区間の一覧は以下の通りです。

    ・EC112/113 Klagenfurt Hbf – Frankfurt(Main) Hbf
    ・EC216/217 Graz Hbf –  Saarbrücken Hbf 
    ・EC218/219 Graz Hbf – Frankfurt(Main) Hbf

IC:Inter City

 新ダイヤによる新規設定などは少なく、便番号の変更など細かい変更が主な内容となります。

  1. ウィーン・ベルリン(ロストック)間のIC便の便番号が変更

    ウィーン中央駅とベルリンまたはロストックを結ぶインターシティー便の便番号が494/495便に変更されました。


  2. グラーツとハンガリー(スロベニア)を結ぶIC便の便番号が変更

    オーストリアのグラーツ中央駅とハンガリーのブダペスト東駅を結ぶ便と同じくグラーツ中央駅経由でブダペスト東駅とリュブリャナ駅を結ぶインターシティー便の便番号が変更されました。

    ・IC250/251 Budapest Keleti – Graz Hbf – Ljubljana
    ・IC254/255 Budapest keleti – Graz Hbf


  3. ウィーンとチロル州のヴェルグルを結ぶIC便が新設定

    ウィーン中央駅とヴェルグル中央駅を南回りのザルツブルク・チロル線経由で運行されるIC1060/1061便が新しく設定されました。それぞれ週1便の設定となり、ヴェルグル中央駅行きのIC1060便が金曜日、ウィーン中央駅行きのIC10561便が土曜日に運行されます。


  4. リンツ中央駅とグラーツ中央駅間のD便がIC便へ昇格

    リンツ中央駅とグラーツ中央駅間で運行されていたD502/601便が、編成に1等車を連結の上、IC便へと格上げされました。


  5. リンツ中央駅とグラーツ中央駅間のIC便がIR便へ変更予定

    リンツ中央駅とグラーツ中央駅間で運行されている。IC500/501/502/503/506/507/600/601/602/603便が、10月6日以降新種別のIR便に変更される予定です。


  6. タウエルントンネルの工事運休に伴う代替便が設定

    7月13日までの期間でタウエルントンネル周辺の工事に伴い、多くの長距離列車が運休されることから、クラーゲンフルト中央駅とマルニッツ・オバーフェラッハ駅間で代替便が設定されます。また、一部の列車ではフィラッハ中央駅発着の列車も設定されています。

    ・IC770/771/772/773/775/776/779/780/782/783/784/785/786
    Klagenfurt Hbf – Mallnitz-Obervellach
    ・IC789 Villach Hbf – Mallnitz-Obervellach


  7. ウィーン発着の一部の列車がフィラッハ以西で延長運転

    タウエルントンネルの工事閉鎖に伴い、ウィーン中央駅とフィラッハ中央駅間で運行されるインターシティー便が、フィラッハ中央駅とシュピッタール・ミルシュテッテーゼー駅またはマルニッツ・オバーフェラッハ駅間において延長運転が設定されます。

D:Schnellzug

シュネルツーク便は2025年ダイヤでは、復活や新設などの大きな変更点があった種別でもあります。

  1. ウィーンとハルシュタットを結ぶ1018/1019便が発着駅変更のかつ、D便へ変更

    2024年ダイヤまでIC便として運行されていた1018/1019便が、ウィーン側の発着駅がウィーン西駅に変更されたうえ、1等車の連結を取りやめD1018/1019便にとなりました。

    D1018/1019 Wien Westbahnhof – Hallstatt – Steinach-Irdning


  2. ウィーン中央駅とブラチスラバ中央駅を結ぶ路線が新設

    ウィーン中央駅とブラチスラバ中央駅をマルヒェック駅経由で結ぶ北回りの経路が全線電化されることに伴い、7月5日以降で同区間を経由するD便が4往復新設されます。

    ・D40/41/42/43/46/47/48/49 Wien hbf – Bratislava hl.st.

近郊列車関連

  1. ウィーン周辺のS80系統が土日祝日に終夜運転を実施

    ヒュッテルドルフ駅 – アスペルン・ノード駅間で運行されているS80系統が、土日祝日のみ深夜時間帯においても30分間隔で設定されます。

    VOR S80 Wien Hütteldorf – Wien Aspern Nord


  2. チロル州のS8系統がツェル・アム・ゼー駅まで延長

    ヴェルグル中央駅 – ザールフェルデン間で運行されていたチロル州エリアのS-bahn 8系統が3駅西方面に延長されZell am Seeまで運行されるようになりました。

    Tirol S8 Wörgl Hbf – Saaldelden – Zell am See


  3. ブレンナー駅までのS3系統が5往復増便

    日中1時間に1本の間隔で運行されているインスブルック中央駅 – ブレンナー駅(イタリア)間列車に加えて、同じく1時間間隔で運行されるインスブルック中央駅とシュタイナッハ・イン・チロル駅間の列車のうちが5往復が区間を延長してブレンナー駅発着となります。これにより一部の時間帯においてインスブルック中央駅とブレンナー駅間が30分に1本の間隔で運行されます。

    Tirol S3 Innsbruck Hbf – Steinach in Tirol – Brenner


  4. フォアアールベルク州のREX7系統がリンダウ・インセル駅(島)まで運行区間が延長

    スイスとドイツのリンダウをブレゲンツ経由で結ぶ快速列車のREX7系統が、リンダウ・ロイティン駅とリンダウ。インセル駅間で延長されました。

    S7(SBB)/REX7(ÖBB) Romanshorn – Bregenz – Lindau-Insel

情報ソースなど

ÖBB公式サイト
https://www.oebb.at/de/neuigkeiten/fahrplanwechsel-2024

ÖBB公式PDF時刻表
https://www.oebb.at/de/fahrplan/fahrplanbilder

ÖBB Scotty