オーストリア連邦鉄道に所属する2等車オープンタイプ客室の客車「Bmpz73 29-91-000」の紹介です。
概要
「Bmpz73 29-91-000」はオーストリア連邦鉄道(以下ÖBB)が所有する旅客用客車です。同形式は1990年から1993年にかけて83両製造されました。
車体はヨーロッパの標準規格であるRICやヨーロッパで使用されている4電源に対応しており、ヨーロッパの標準軌であれば基本的にどこでも走行が可能です。
2004年から2009年にかけて、車内のアップグレード改造が施されました。
同時期に製造された、2等車コンパートメント客車の「Bmz73 21-91-100」と側面が似通っていますが、見分け方としてドア横の小窓が2連(1つはトイレ用に目隠しされています)、またはドアと窓の間の距離が空いているといった特徴で見分けることができます。
設備
車内は、中央に通路があり、その両側に4人1組のボックス席が窓に合わせて配置される日本でもお馴染みの座席配置が採用されています。
また、車端部には数席ですが、向きが固定されたクロスシートタイプの座席も用意されています。
車内には片側9つのボックス席が設置されていますが、変則的な座席配置として、一部窓側の座席がない3席のボックス席も存在します。
トイレは両側の車端部に1つずつ、計2箇所用意されています。
スペック
形式 | Bmpz 73 29-91 000 |
クラス | 2等車 |
座席タイプ | 横4列 中央通路オープンタイプ客室 ボックス席型 |
最高速度 | 200km/h |
定員 | 74人 |
対応電源 | ヨーロッパ4電源 |
RIC規格 | 対応 |
トイレ設備 | あり(2箇所) |
その他 | 自転車置き場(4台) |